T.BAYの「BAY-S478MASK」を検証


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T.BAYの「BAY-S478MASK」を検証しました。この商品はCPUのVID変更などを目的とした、ピンマスクの為に販売されているものです。マスキング材がピンを覆うような簡単な仕組みになっています。

まず、ピンセットでこのように、マスキング材を差し込む マザーボードを水平に置き、写真のように位置合わせを行い、上から静かに押し下げる


使用方法は簡単で、ピンセットを使って付けるだけです。ピンセットがなければ、装着は難しいですが、作業自体は針に糸を通すような感じで、さほど難しくはありません。ですが、手先が不器用な場合は、多少時間が掛かるかもしれません。十分に明るい机の上で作業すれば、楽に挿入できると思います。マスキング材を挿入した後は、水平に置いたマザーボードに、そっと、CPUを置いて、位置合わせをします。普通は、ソケットの上にCPUを置き、CPUをずらせば、ストンとソケットに落ちますが、目視をしながら丁寧にピンを、差し込みます。


ソケットからCPUが少し浮いた感じになる 使用後のマスキング材はこのようになるので、付属のピンセットで外す

CPUをセットした直後は、CPUがソケットから若干浮いたような感じになります。と言っても、よく見なければほとんど分かりません。最後に、CPUクーラーを装着して作業終了です。外すときは、写真のようにソケットにマスキング材が残るので、ピンセットで引き抜きます。ソケットの部分の厚さは規格で統一されているので、普通のマザーボードであれば、使用後は、頭がラッパのような形になって、飛び出ていると思います。ソケットの深さに問題ない事を確認したマザーボードは、AOpen AX4PE-1394、GIGABYTE 8IPE1000MK、BIOSTAR P4TDKの3種類です。
尚、マスキング材は使い捨てなので、ご注意下さい。


BAY-S478MASKの実際の使用例

VID4をマスクして、CPUの低電圧化を行います。
BIOSで、低電圧がサポートされていなくても、P4(Northwood)対応マザーボードの電圧レギュレータはVIDが5ビットに対応しているので、チップとしては、ほとんどが1.1V〜1.85Vの電圧がサポートされています。
マザーボードがPentium4に与える電圧は、そのVIDで決まりますので、ピンマスクでVIDを変えれば低電圧化も可能になります。
この検証は、ピンマスクによって、VIDがビット1になることを利用します。
下の表から、こちらで所有している2種類CPUの場合、デフォルトでVIDは 0-1-1-0-1(1.525) になっています。VID4マスクにより、1-1-1-0-1 になり、デフォルトVcoreが1.125Vになる事を確認します。
この事を2つのタイプのCPUを使い、試してみます。


テスト環境
  • Celeron2.0GHz/Aopen AX4PE-1394
  • Pentium4 2.40CGHz/GIGABYTE 8IPE1000MK

Pentium4のVID表(P4のデーターシートより)
Vcc max VID4 VID3 VID2 VID1 VID0
VRM output off 1 1 1 1 1
1.100 1 1 1 1 0
1.125 1 1 1 0 1
1.150 1 1 1 0 0
1.175 1 1 0 1 1
1.200 1 1 0 1 0
1.225 1 1 0 0 1
1.250 1 1 0 0 0
1.275 1 0 1 1 1
1.300 1 0 1 1 0
1.325 1 0 1 0 1
1.350 1 0 1 0 0
1.375 1 0 0 1 1
1.400 1 0 0 1 0
1.425 1 0 0 0 1
1.450 1 0 0 0 0
1.475 0 1 1 1 1
1.500 0 1 1 1 0
1.525 0 1 1 0 1
1.550 0 1 1 0 0
1.575 0 1 0 1 1
1.600 0 1 0 1 0
1.625 0 1 0 0 1
1.650 0 1 0 0 0
1.675 0 0 1 1 1
1.700 0 0 1 1 0
1.725 0 0 1 0 1
1.750 0 0 1 0 0
1.775 0 0 0 1 1
1.800 0 0 0 1 0
1.825 0 0 0 0 1
1.850 0 0 0 0 0

ピンの位置(P4のデータシートより)

Pin Name Pin Number
VID0 AE5
VID1 AE4
VID2 AE3
VID3 AE2
VID4 AE1

CPUの上方向からの視点(P4のデータシートより)



上の図はこの方向からの視点 黄色でマークした場所に、上からVID0〜VID4が並んでいる

まず、ピンの場所を調べます。インテルのサイトにデータシートがあるので、そこに情報源があるのですが、それを見て調べるのは面倒なので、このページに必要な情報だけ、抜粋しています。
今回はVID4がターゲットなので、黄色のマーキングの一番下のピンにマスクします。ピンの場所の確認ができたら、上記の要領で、マスク処理を行ないCPUをマザーボードにセットします。
そして、PC起動してみます。この時が楽しみな瞬間ですね。

結果
デフォルトのVcoreが1.125Vに変更になりました。GIGABYTE 8IPE1000MKでは、BIOS画面でVcoreの確認が出来ないので、CPU-Zを使い、Vcoreの確認を行ないました。1.184Vを示しているので、Vcoreの設定を1.125Vにする事に成功しているようです。1.125Vにならないのは、実際の電圧は、設定値通りの電圧に、必ずしもならないからです。
動作に関しては、両者とも各種ベンチマークで負荷をかけても安定して、稼動します。低電圧の耐性には固体差があるので、すべてのCPUで同じようになるとは限りませんが、この2つに関しては、全く問題ありませんでした。

Celeron2.0のデフォルトが1.125Vになった Pentium4 2.4CのCPU-Zの画面


マイクロATXのマザーボードはVcoreをBIOSで1.1Vまで下げられるものはなく、ATXマザーにおいても、メーカーによっては、Vcoreを上げる事は出来ても、下げることは出来ない物が結構多くあります。Vcoreを変えるのはオーバークロックと同じように自己責任の範囲ですが、面白いチャレンジだと思います。メリットとしては、省電力とCPUの温度が下がることですが、きちんと数字を取ったわけではありませんので、あしからず。


※ご注意事項
この検証は、出来るだけ安全に作業できるように配慮したレポートを作成したつもりですが、T.BAYでの環境の範囲で、行っていますので、適切でない内容を含む可能性もあります。他のほとんどのP4マザーに適用できると思いますので、公表いたしますが、ご使用のマザーボードに関する情報を十分に収集/検討した上で、試してみてください。
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